目次
『インクレディブル・ハルク』観ました。
「MARVEL」作品2作目の『インクレディブル・ハルク』を観ました。
ので、ネタバレもしつつ色々感想をまとめていきたいと思います。
前作『アイアンマン』の感想・レビュー前作『アイアンマン』の感想・レビューはこちらからどうぞ!
ざっとしたあらすじ
※そこそこネタバレあります。
主人公ブルース・バナーは戦争用の兵士強化のため、人間の肉体を改造する研究を行っていた生物学研究者。
彼は実験として自らの体に薬を投与したことで、一定数値以上に心拍数が上がると体が巨大化、筋力増強、暴走する緑の怪物に変身してしまうようになった。
その怪物をその巨体ゆえに人は「ハルク(廃船)」と呼ぶようになった。
変身すると自分を抑えられずそのパワーゆえにあらゆるものを壊してしまう彼は、軍から追われることとなる。
ブルースは身を潜めつつ、自身の情報を「Mr.blue」と名乗るネット上の人物とやりとりしながらなんとか症状を抑えられないか研究を進めていたが、誤って自分の血が工場のジュースに入ったことで居場所がばれ本格的に追われることとなる。
一方ブルースを追う軍人エミル・ブロンスキーはハルクの力を目の当たりにし、自分もその力が欲しいという欲望におぼれていく。
そしてブルースが「Mr.blue」ことサミュエル・スターンズの元にたどり着き、自身の変身を抑えることに成功した直後、ブロンスキーはサミュエルを脅しブルースの血を体内に取り込んで怪物へと変化したのだった。
望んで失った力を人々を守るために再び手にしたブルースと、力を手に入れすぎ異形のものと化したブロンスキーが激突する…。
全体的な感想
まずよかった点。
- ロケ地が世界観に合っていてよい。
- 曲がやたらとかっこいい。
- ちょっとした演出が凝っていてよい。
次に惜しかった点。
- アイアンマンの時と同様に、重要シーンでの突っ込みどころが多い。
- 結末部分が急にはしょった感。
順番に見て行って、最後に総合評価といきますね。
よかった点
ロケ地が世界観に合っていてよい
何がいいって特に最初の潜伏先のブラジル、ホッシーニャがくっそいい。
実はこの町のシーンが一番好き。
(画像は映画本編より)
こんな感じの古い建物が乱雑に立ち並ぶかなり高低差の激しい町なんですけど、ここを主人公が逃げ回るシーンがめちゃくちゃ好きで。
町の中を家の隙間をぬうようにして駆け回るんですけど、そういうのって超胸アツじゃない…?
アサシンクリード好きな人とか、絶対テンション爆上げだと思うんだよね。ソースは狐。
(※狐のこういう世界観好きは「パルクールがかっこいい」の記事も参照)
(画像は映画本編より)
この潜伏先の家のコンクリ打ちっぱなしの壁の感じとか
(画像は映画本編より)
この町中の鮮やかさとか。
もうね…好き…。
まあ実際はこの町は物語の序盤だけで、あとはほとんどアメリカにいるんだけどw
もちろん、アメリカの街中をガンガンぶっ壊しながらハルクが走り回るシーンもかなり迫力ありますよ。
あの巨体で壁にしがみついてジャンプしたりと結構ハードなアクションシーン満載なので、かなり見ごたえはあります。
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曲がやたらとかっこいい
サントラ購入必須レベルでBGMがかっこいい。
狐が特に好きな曲を2曲ほど紹介しますね。
- ブラジル町中での逃走シーンのBGM
これ、映像と合わせて見てほしいんですけど盛り上がり方が半端ない。
緊迫感がものすごくて、追われている臨場感がびりびり伝わってくる。名曲。
- アレンジされて何度か登場する名BGM
ハルクはBGMの緩急がすごくうまくて、曲聞いてるだけで大体どこのシーンだったか思い出せるんですよね…。
この曲も、悲しいだけじゃなくて力強い心理だったり抑えきれない本能だったり、そういうものをアレンジでうまく表現してるんですよ。
ハルクは全体的に観てBGMのあり・なしに無駄がない気がします。
余計な音を挟んでないし、曲を入れるときは必ずそのシーンをうまく引き立てる曲になってる。
映画本編を見た直後とかだと、本当にサントラを流しているだけで各シーンが見事に思い出されて、いい作業妨害ですよw
ちょっとした演出が凝っていて(面白くて)よい
まずは前作『アイアンマン』とのつながりと、次の『アイアンマン2』への布石ね。
マーベルシリーズは単品で観てももちろん面白いんだけど、順番通りに見ると一瞬「お、今のは…」って気づけるシーンが入っててちょっと優越感(?)が楽しめたりします。
スターク社の武器がちらっと出て来たり、『アイアンマン』の中で略称が決まった「SHIELDs」が登場したり、ラストにトニースタークが登場したりっていうシリーズ感はやっぱりわかってると観ていて楽しいよね。
あとは経過日数を「肉体変化の日数」で表示するのはクールだなと。
逃亡生活何日目、って書いたら普通の映画と変わらなくなっちゃうけどそれを「肉体変化の起きない日数」って書くとハルクだけの面白さになる。こういう細かい描写は大好物です。
最後、ブルースが自分で力をある程度制御できるようになったっていう描写もこれひとつできれいにできてるのは本当うまいなぁと思います。
ネタ系で行けば、アメリカ人がピザで簡単に買収されるのも好きw
大学の警備員だったり、大学の研究院(生徒?)だったり、「お前そこ絶対許しちゃダメだろww」っていうところをあっさりピザで通しちゃうのがなんとも言えず可愛くて大好きですw
あとはブルースの恋人ベティ・ロスがタクシーの運転手の暴走っぷりにブチ切れるシーンも大好き。
怒鳴りまくるベティを見るときのブルースの”怪物”を見るような目と、「黙って、歩くのよ」って言われた時のビクビク感…w
怪物も恐れる恋人の存在が面白すぎて、何回観てもめっちゃ笑ってしまうシーンです、好きw
惜しかった点
(アイアンマン同様)重要なシーンでの突っ込みどころが多い。
ていうか、全体的に「ハルク」に対する対応が手薄。
ハルク化する薬品を私服・素手で引っ張り出す将軍。
とりあえずハルクと戦うための戦力が欲しいから、って本人が同意しているとはいえ部下に薬品を投与しちゃう将軍の判断。
ていうか、何度か戦って効果がほとんどないのわかってるはずなのに銃で応戦する軍。
そしてあっさりベティやサミュエル、そしてブロンスキーに単独行動を許す軍。
アメリカの軍隊しっかりしろ!!っていうw
どういうことなのwwっていうシーンがちらほらあったのはちょっと惜しかったですね。
まあそうしないと話の展開が進まないのもわからなくもないけど、それにしたってもう少しスマートな流れってあったんじゃないの…。と感じてしまいました。
結末部分が急にはしょった感。
最後の対ブロンスキー戦、どう考えても雲泥の差っていうくらい力の差がありそうだったのに、やられそうになっているところから巻き返してケリがつくまでで約3分てどういうことなの…。
(※壁際に押し付けられてから、鎖でブロンスキーを気絶させるまで)
あまりにもここの展開が急で、思わず「ん!?!?」ってなりました。もうちょっとここの戦闘シーンに時間欲しかった気がする…。
そこから、事件としては解決しているのでは…?と思われるのになぜか逃げるハルク。
将軍ひとりの力では収拾がつかないと思ったから…?確かに実際かなり町も壊してるわけだし、ブロンスキーみたいに暴れまくる個体じゃありません、て言っても無理があるか…。
それとも、ブルース自身まだ自分の力を制御しきれるか不安だったとか?
どういう意図でハルクが現場から逃げたのかはいまいちわからず。のちのマーベルシリーズでも別にここは回収されなさそうだしなぁ…。
そういえば、ブルースの血が混じったっぽいサミュエルはどうなったんだろう?のちのマーベルシリーズで(以下略)
せっかくここまでのストーリーが要素盛りだくさんのわりにテンポよく来ていたのに、最後があまりにもテンポが良すぎてwちょっとあっけなかったなという感想になってしまったのはもったいなかったですね。
あと5分長かったらかなり違ったと思うんだけどな。
総評
総合評価としては、100点満点中83点くらい。
『アイアンマン』よりは物語的な流れがうまかったので高評価。
あと、舞台と曲がやっぱりよかった。
反面、突っ込みどころがあまりにも目立ってしまっていい点と悪い点のギャップが大きく見えてしまった印象もあります。
でも全体としては面白かったです。
正直、ハルクの見た目があんまり好きじゃなくてこの映画観てなかったんですけど、主人公がやたらと人間くさくて好感が持てました。
イケメン過ぎないのも、またよし。(※あくまで個人の感想です)
『ハルク』はシリーズ化していないみたいですが、逆に単品でさくっと観られるという点でもぜひぜひおすすめです。
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さーて自作は『アイアンマン2』だー。
お楽しみに!それでは!
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